コラム17. 設計で失敗しないための板金加工用図面の描き方
板金加工用の図面には、加工内容や製造意図を明確に伝える役割があります。設計者が曖昧な図面を作成してしまうと、現場での解釈違いやミスの原因になり、品質・納期・コストに悪影響を及ぼします。特に板金製作は「切断」「曲げ」「溶接 …
板金加工用の図面には、加工内容や製造意図を明確に伝える役割があります。設計者が曖昧な図面を作成してしまうと、現場での解釈違いやミスの原因になり、品質・納期・コストに悪影響を及ぼします。特に板金製作は「切断」「曲げ」「溶接 …
製品の価値やブランドイメージに大きく関わるのが仕上げ処理です。塗装、バフ研磨、ヘアライン仕上げ、電解研磨など、用途に応じて求められる品質は異なります。外観品質を設計段階で明確に定義しておくことは、製造現場との認識齟齬を防 …
板金筐体は、電子機器や制御盤、医療装置など多くの分野で使用されています。見た目の美しさ、放熱性、構造強度を満たしつつ、組立やメンテナンス性にも配慮した設計が求められます。 基本として押さえるべきは、①組立方向、②取り付け …
板金部品の組立精度は、単品部品の寸法精度だけでなく、組立時の位置決め、接合方法、治具設計に大きく左右されます。設計段階での組立性配慮が不十分だと、現場での組立ズレや精度不良の原因になります。 まず、組立時に重要なのは「基 …
外観が重視される製品において、溶接ビード(溶接痕)の処理は製品品質に直結します。設計者は、溶接構造とその仕上がりを理解し、製造現場との間で品質の基準を明確にする必要があります。 TIG溶接では、ビードは比較的美しく仕上が …
R曲げは板金加工における成形方法の一つで、意匠性や構造強度の観点から多用されます。しかし、R曲げには専用の金型が必要な場合が多く、設計段階から加工条件と再現性を考慮する必要があります。 まずR曲げに使用される金型は、V曲 …
板金加工において材料選定は、製品性能、加工性、コスト、耐久性などに直結する極めて重要な要素です。設計者は用途や製品要求に応じて、最適な材質を見極める知識が求められます。ここでは代表的な三種の材料「鉄(SPCC・SS400 …
板金加工において、コストは設計段階で大きく左右されます。材料費や加工費だけでなく、組立工数や仕上げ処理などを含めた総合的なコストを意識した設計を行うことで、品質を損なわずにコストを抑えることが可能です。 まず最初に考える …
板金加工では、設計段階における板厚と公差の選定が、最終的な製品の性能、加工性、コスト、納期に大きな影響を与えます。適切な板厚は構造強度や重量バランスに直結し、適切な公差設定は無駄な再加工や検査工数の削減に繋がります。 ま …
板金設計におけるミスは、図面通りに製作しても実際には組み立たない、溶接ができない、工具が入らないなど、製造現場で初めて発覚することが多くあります。こうした設計ミスを未然に防ぐには、加工現場の視点を持つことが重要です。 設 …