
本事例は、ステンレス製(SUS系)・複合加工対応の機器収納用筐体の製作例です。
曲げ加工による段差形状を主体としながら、 ・上部段差(2段構造)による取付部の高低差対応 ・側面への銅管ニップル溶接(3本) ・丸穴・角穴の多数開口加工 ・ネジ穴・タップ加工による組立対応
など、形状・溶接・開口を組み合わせた複合加工が求められる製品です。
流体配管接続を伴う制御機器・熱交換ユニット・試験装置などの筐体として使用されることを想定しています。
想定される利用シーン
本構造から、以下の用途が考えられます。
・冷却水・流体配管付き制御筐体 ・熱交換器周辺の収納ケース ・液体冷却対応の電源ユニット筐体 ・試験・検査装置の配管接続付き外装 ・研究設備向け試作ボックス ・産業機器用の配管一体型カバー
側面からの配管接続が可能な構造のため、内部への流体引き込みが必要なユニットにも適しています。
製作仕様(参考)
製品名:ステンレス製 段差形状・銅管溶接対応 機器収納筐体
材質:SUS304 加工内容:レーザー加工/曲げ加工/TIG溶接/組立加工 構造:板金溶接組立構造(曲げ+溶接組み合わせ構成) 板厚:t1.5〜t2.0程度
仕上げ: ・ヘアライン(HL) ・2B ・バフ仕上げ対応可
参考サイズ例: ・高さ:約200〜500mm ・幅:約150〜400mm ・奥行:約100〜300mm
※接続配管仕様・搭載機器サイズに応じて設計変更可能
技術的ポイント
・段差曲げ加工による上下2段構造の形状再現性確保 ・銅管ニップルのTIG溶接(異種金属接合:SUS×銅)による気密性確保 ・側面丸穴・角穴のレーザー加工による高精度な開口位置管理 ・多箇所タップ加工による組立・取付対応 ・溶接後の歪み・ねじれ抑制と外観仕上げの両立
段差形状は曲げ回数が増えるため、各曲げの精度管理が筐体全体の直角度・平行度に直結します。 また、ステンレスへの銅管溶接は熱伝導率・膨張率の違いがあるため、溶接条件の管理が重要なポイントとなります。
カスタム対応について
以下のような仕様変更が可能です。
・段差形状の高さ・段数変更 ・銅管径・本数・取付位置の変更 ・ステンレス管・真鍮管への材質変更 ・開口穴径・数・位置の変更 ・放熱スリット・ファン取付部の追加 ・カバー・蓋構造の追加 ・サイズ変更(高さ・幅・奥行) ・塗装仕上げ対応
配管仕様や内部搭載機器に合わせた設計調整にも対応可能です。
よくあるご相談
・配管付きの筐体を一体で製作したい ・異種金属の溶接ができるか確認したい ・段差のある複雑な曲げ形状を対応してほしい ・少量だけ専用仕様で製作したい ・試作段階から相談したい
接続配管の仕様や内部構造を確認しながら、加工性・気密性・組立性を考慮した構造をご提案いたします。
小ロット・試作対応
本製品は1台から製作可能です。
試作機・設備開発・治具用途など、小ロット案件にも柔軟に対応しております。
まとめ
段差形状・銅管溶接・多穴開口を組み合わせた複合筐体は、 単工程では完結しない、複数加工の精度管理が品質を大きく左右します。
ステンレス製とすることで耐久性・耐腐食性を確保し、 配管接続を伴う過酷な使用環境にも対応した筐体として機能します。
既製品では対応できない形状・配管仕様にも柔軟に対応可能です。 まずは仕様条件からご相談ください。
