ステンレス製角槽タンク

排出口付きで使いやすさアップ!ステンレス製角槽タンクの実用構造とは

ステンレス製角槽タンク

薬液や冷却水など、装置内で流れる液体を一時的に貯留・循環させるタンクには、操作性・耐久性・衛生性が求められます。中でも、排出口の位置やノズルの構造によって、作業効率やメンテナンス性が大きく左右されることもあります。そんな課題に応えるべく設計されたのが、ステンレス製排出口付きタンクユニット(角型タイプ)です。

◇ステンレス製排出口付きタンクユニットとは?

薬液や水などの液体を一時的にためたり、循環させるための装置内蔵タンクです。角型構造でスペース効率が良く、配管接続や排出作業がスムーズに行えるよう設計されています。分析機器や食品製造、洗浄装置などで使用されることが多いです。

◇製品詳細

・製品名:ステンレス製排出口付きタンクユニット(角型タイプ)
・材質:SUS304 HLまたは2B仕上げ
・板厚:t1.5〜t2.0
・構造要素:上面開口型の角槽/側面パイプノズル(給排口)/底部にドレン排出口/補強付き脚部構造/内部面バフ仕上げ

◇特長

・角型設計で装置内スペースを有効活用できます。
・全周TIG溶接により液漏れリスクを軽減します。
・底部排出口で液抜きがスムーズです。
・SUS304製で耐腐食性・耐薬品性に優れています。
・用途に応じて内面バフ研磨も対応可能です。

◇使用例

・食品・医薬品製造ラインの洗浄タンク
・冷却水循環用の貯留タンク
・装置内蔵型の液体供給タンク
・化学分析装置の薬液槽
・水処理装置の排液回収タンク

◇加工方法

レーザー切断で各パーツを高精度に加工し、曲げ・TIG溶接で角型構造を形成します。
排出口や配管ノズルを溶接で一体化させ、必要に応じて内部をバフ研磨します。脚部の補強も施し、設置後の安定性とメンテナンス性を両立させています。

◇取組み

使用目的や設置スペースに応じた設計変更やノズル位置の調整にも柔軟に対応します。1台からの製作や試作も可能で、液体の種類や使用頻度に合わせた仕様提案が可能です。短納期・高品質を両立し、現場の要望にしっかり応える体制が整っています。

◇まとめ

液体を扱う現場でのタンク選びは、使いやすさと耐久性がポイントになります。排出口付きの角型ステンレスタンクは、そのどちらも満たす構造で、作業効率と衛生性の向上に貢献しています。精密機器の内部構造としても、現場での確かな支持を得ている製品です。