ステンレス溶接

ステンレス溶接で発生する歪みとその防止策

ステンレス溶接

◇ステンレス溶接で発生する歪みとその防止策

ステンレスは熱伝導率が低く、溶接時に局部加熱が集中しやすいため、「歪み」が起こりやすい材料です。歪みを放置すると、扉が閉まらない、フレームが合わないなどの深刻な不具合に発展する可能性があります。

◇よくある歪みのトラブル

・フレームのねじれにより本体がガタつく
・扉の合わせ面に段差や隙間ができる
・板面が波打って美観を損なう

◇歪みを抑えるための溶接設計

・溶接箇所を必要最小限に抑える
・点付け溶接を多用して熱変形を分散
・溶接順序を工夫し、応力バランスをとる
・治具や定盤で固定しながら溶接する
・可能であればスポット溶接や接着工法への切替も検討

また、溶接による焼けや酸化皮膜は、後処理(酸洗いや電解研磨)で除去しないと、腐食や変色の原因になります。

オーディーケーでは、歪みを抑えるための設計支援はもちろん、社内にてTIG溶接・スポット溶接など多様な工法を保有し、用途に応じた加工対応が可能です。製品精度と美観の両立を実現します。