
◇ステンレス製キャビネットの基本と導入メリット
ステンレス製のキャビネットは、さまざまな業界で求められる耐久性・衛生性・耐食性を兼ね備えた筐体製品です。特に食品工場や医療現場、クリーンルームなどでは、スチールやアルミでは満たせない性能が必要とされるため、ステンレス素材が選ばれるケースが増えています。
ここでは、ステンレス製キャビネットの基本から、用途ごとのポイント、素材の選定方法までをわかりやすく解説します。
◇ステンレスキャビネットが選ばれる理由
ステンレス素材は、錆に強く、清掃性が高い点が大きな特長です。水や薬品に触れる機会が多い現場でも劣化しにくく、長期的な使用が可能です。特に次のような場面で導入が進んでいます。
・衛生管理が求められる食品・医療業界
・湿気や水濡れのある環境(屋外、厨房、製造ライン)
・薬品や洗浄剤の使用がある現場
・耐腐食性・耐薬品性が必要な化学プラントや実験施設
・美観が重視されるフロア設備や公共施設の収納筐体
◇ステンレスキャビネットの導入メリット
・長期使用によるトータルコストの低減
・サビや腐食に強く、過酷な環境でも美観を保てる
・清掃が容易で、異物混入やカビの発生を防止
・耐久性が高く、変形・劣化が起こりにくい
・見た目の高級感があり、意匠的な価値も高い
◇設計段階からの相談が重要
ステンレスは一般鋼材に比べて加工コストが高いため、製作段階でのミスや再加工が大きなロスになります。そこで大切になるのが「設計段階からの相談」です。素材の選び方、板厚、内部構造、表面処理などを事前に詰めることで、最適な構造とコストバランスが実現できます。
オーディーケーでは、設計支援から材料選定、加工方法の提案まで一貫して対応可能です。
単品・試作から量産まで、筐体製作に関するお悩みはお気軽にご相談ください。