
溶接強度と機能部品一体化を両立した装置用ボックス
装置内部に組み込まれるベースボックスや冷却ユニットケースでは、単なる箱形状ではなく「強度」「気密性」「取付精度」が同時に求められます。
本事例は、厚板ステンレスを用いた全周TIG溶接構造のボックス筐体です。側面にはスタッドボルト(溶接ボルト)を複数配置し、外部ユニットとの固定や配管接続を前提とした仕様となっています。
画像からも分かる通り、角部はR曲げ+連続TIG溶接仕上げ。ビードは均一で、焼けも最小限に抑えた外観品質を確保しています。
ご相談内容
本案件では、以下のようなご相談をいただきました。
・内部に重量物ユニットを搭載するため剛性を確保したい
・外部配管やブラケットを直接固定できる構造にしたい
・溶接強度を重視したい
・見える部位のため外観も妥協したくない
・まずは試作1台から製作したい
これらの条件を踏まえ、曲げ+全周溶接+スタッドボルト一体化構造をご提案しました。
製作仕様(参考)
製品名:スタッドボルト付きステンレス製厚板ボックス
想定用途:
冷却ユニットケース
電源モジュール収納ボックス
流体制御ユニットハウジング
参考仕様
材質:SUS304
板厚:t2.0〜t3.0
構造:四面曲げ+全周TIG溶接
外部固定用スタッドボルト圧入(溶接固定)
天面加工穴あり
サイズ目安
W250〜350mm
D250〜350mm
H120〜200mm
本事例の特長
全周TIG溶接により高い構造剛性を確保。
振動環境下でも安心できる設計です。
スタッドボルトを側面に直接溶接固定。
外部ブラケット・配管・フレームとの接続が容易です。
コーナーR曲げにより応力集中を低減。
見た目の一体感も向上しています。
ヘアライン仕上げにより、工業製品でありながら上質な外観を実現。
想定される利用場面
・装置内部の冷却プレート収納ケース
・ヒートシンク一体型ユニットの外装
・油圧・空圧制御モジュールケース
・通信基地局内部の電源ボックス
・振動環境下で使用されるFA設備部品
特に「剛性」「固定精度」「溶接品質」が求められる用途に適しています。
小ロット・試作対応
本事例は評価機用途を想定した製作です。
1台からの小ロット製作にも対応しております。
スタッド位置変更、板厚変更、穴追加など、設計変更にも柔軟に対応可能です。
材質はステンレスのほか、アルミ、鉄(塗装仕上げ)でも製作できます。
まとめ
溶接品質と固定機能を兼ね備えたステンレス製厚板ボックスは、装置の信頼性を左右する重要部品です。
本事例では、全周TIG溶接とスタッドボルト一体化により、高強度・高精度な筐体を製作いたしました。
試作1台から量産まで対応可能です。
装置構造部品でお困りの際は、ぜひご相談ください。
