◇見た目の美しさと機能性を両立する技術
公共施設やホテルに設置された受付端末や自動精算機を操作するとき、どこか安心感を覚えることがある。触れたときの反応の良さや、全体の落ち着いた外観。こうした印象の背景には、目立たないけれど確かな板金加工の技術がある。屋内外を問わず、見た目と強度を兼ね備えたタッチパネル筐体が、操作する人にも、導入する側にも心地よい機能を提供している。
◇ステンレス製タッチパネル操作スタンド筐体とは？
この筐体は、ホテルや病院の受付端末、工場の操作ユニット、商業施設の決済端末など、さまざまなタッチパネル装置を収納するために設計されたもの。操作性・耐久性・見た目の美しさがひとつに求められる分野で使われている。
◇製品詳細
・製品名：ステンレス製タッチパネル操作スタンド筐体（自動受付・決済端末対応）
・材質：SUS304（ヘアライン仕上げ）
・板厚：t1.2
・サイズ：800×700×1500
・構成：上部＝モニター収納、中部＝カード・紙幣投入口、下部＝鍵付き扉・電源収納、床面＝固定用ベースプレート
◇特長
- ・高い耐久性と外観美: ステンレスならではの高い耐食性に加え、ヘアライン仕上げで洗練された外観を実現。
- ・高精度加工: TIG溶接によって外装も滑らかに整い、プレスブレーキでの精密な曲げ加工が、全体の仕上がり精度を高めています。
- ・柔軟な材質対応: コスト重視の提案として、鉄素材＋塗装にも対応しており、用途に応じた選択肢を提供します。
◇主な使用例
- ・病院やホテルのチェックイン端末用筐体
- ・商業施設や駐車場の自動精算機
- ・工場ラインの操作タッチパネル筐体
- ・公共施設の情報案内端末
◇加工方法
アマダ製のレーザー加工機で素材を正確に切断した後、プレスブレーキで必要な形状へと曲げ加工。その後、TIG溶接によって各部品を高精度に接合し、ヘアライン研磨で外観を整える。構造強度と仕上げの美しさを両立した製品が完成する。
◇取組み（当社の強み）
- 柔軟な設計対応: 少量でも受注可能で、図面がなくても社内の設計担当が要望を形にしていきます。
- 一貫生産体制: 設計・加工・仕上げ・組立まで一貫して社内で対応可能なため、納期と品質の両立を実現しやすい体制となっています。
◇まとめ
見た目の印象と長く使える安心感。そのどちらも備えたステンレス筐体は、今後ますます求められていく。公共空間やインフラに自然と溶け込みながら、人と機械をつなぐこの存在を、確かな技術で形にしていくことが求められている。