
◇高精度アルミ回転治具の製作:ミクロンを追求する技術力
自動車から航空機、医療機器まで、様々な産業で「高精度」が求められる現代。中でも回転を伴う治具は、その精度が製品全体の品質を左右します。私たちは、長年の経験と独自の技術で、ミクロン単位の精度が求められるアルミ回転治具の製作を可能にしています。
◇アルミ球形回転治具とは?
アルミパイプ(Φ30×3.0)と15mm厚のアルミ板を組み合わせた、回転可能な高精度治具です。旋盤加工によるΦ70の部品と、フライス加工による50×50の機械加工品を組み合わせ、パイプを円形状に曲げて溶接と機械加工で一体化させます。軽量でありながら高い剛性を持ち、回転時のバランスと同軸度を徹底的に追求しています。
◇製品詳細
- ・使用素材: アルミパイプΦ30×3.0、板厚15mmアルミ板
- ・主要部品: 旋盤部品Φ70、機械加工部品50×50
- ・パイプ曲げ: パイプベンダー、三本ロール
- ・精度調整: 全長とバランスをミクロン単位で調整
◇高精度を実現する独自の技術
この回転治具の製作は、一般的な板金加工では困難な、極めて高い精度が求められる作業です。特に回転時のバランスと同軸度を確保するため、試作段階で幾度も調整を重ねました。薄肉のアルミパイプの曲げ加工では、変形を防ぐための自作治具を使用し、加工後の歪みを最小限に抑える工夫を凝らしています。
また、アルミ溶接においては、熱による歪みを最小限に抑える独自の技術を確立。熟練の溶接士がTIG溶接機パナソニック350を駆使し、美しい仕上がりと高強度を両立させています。
◇当社の強み
- ・軽量・高精度: アルミ素材の特性を最大限に活かし、軽量でありながら高精度を実現します。
- ・バランス・同軸度: 回転時のバランスと同軸度確保に絶対の自信を持っています。
- ・短納期・柔軟な対応: 短納期での試作から多品種少量生産、複雑形状にも柔軟に対応可能です。
- ・一貫生産体制: 設計支援からレーザー加工、曲げ、溶接、機械加工、最終組立、バランス調整、検査まで、社内での一貫生産体制により、品質とコスト、納期を最適化します。
◇主な加工設備
- ・板材切断: レーザー加工機アマダLC-2012C1NT
- ・曲げ加工: プレスブレーキHG1003ATC、パイプベンダーTDR80、三本ロール
- ・溶接: TIG溶接機パナソニック350、YAGレーザー溶接 日本ウェルディングPLS-P40、アルゴン溶接ダイヘンWB-A350P
- ・機械加工: 旋盤シダPROS、フライス盤イワシタNK-1R
◇幅広い使用例
私たちの高精度アルミ回転治具は、下記のような幅広い分野で活用されています。
- ・自動車関連の回転検査治具、組立治具
- ・産業機械の組立用治具、検査治具
- ・医療機器や食品機械の試作部品、外装部品
- ・航空機関連の精密治具、軽量化部品
◇まとめ
高精度が求められるアルミ回転治具の製作は、設計から加工、組立、そして最終調整に至るまで、多岐にわたる専門技術と設備が必要とされます。当社では、長年培ってきたノウハウと最新の設備、そして熟練の技術者の手によって、お客様の多種多様なニーズに応える高精度な製品を提供しています。
回転バランスや同軸度にお困りの案件、特殊な形状の治具製作など、難易度の高い課題でも、ぜひ一度ご相談ください。最適な解決策をご提案いたします。