
製造や組立、検査の現場では、ちょっとした補助具から大型のフレーム構造まで、用途もサイズも多様な治具が必要とされます。角パイプ30×30×T2.0や丸パイプ30×T2.0といった定番材料を活かし、目的に応じた構造へ柔軟に仕立てる体制が、現場の効率と品質を支えています。
「図面がなくても大丈夫?」「試作1点からでも頼める?」──そんな相談から始められる、相談しやすさと技術力を兼ね備えた加工体制が、今注目されています。
◇ パイプ治具とは?
パイプ治具は、製品の位置決めや固定、作業工程の効率化に使われる専用補助具です。量産ではなく、単品製作や小ロット生産が中心のため、柔軟な設計対応力と加工技術の幅広さが求められます。使用される現場は、組立ラインや検査装置、搬送補助など多岐にわたります。
◇ 製品仕様と対応範囲
- ・材質:鉄(SS材)、アルミ、ステンレス(SUS)
- ・代表構造:角パイプ30×30×T2.0、丸パイプ30×T2.0
- ・サイズ・数量:小型~大型構造物、1点から対応可
- ・仕上げ:焼付塗装(メラミン・粉体)、美観重視の表面処理
◇ 加工内容
- ・パイプレーザー加工(穴あけ、切り欠き、曲げ)
- ・TIG溶接(美観・強度両立)
- ・旋盤加工
- ・組立ユニット化対応も可
◇ 加工の特長
- ・レーザー加工+溶接による高精度構造
- ・塗装まで一貫対応で外観・耐久性も両立
- ・図面なしでも対応可能:ポンチ絵や参考品からCAD化
- ・3D設計による干渉・組立検討
- ・小ロット・短納期にも柔軟対応
- ・社内完結型の一貫体制によるコスト・品質・納期の安定
◇ 使用例
- ・組立ラインの補助治具
- ・製品検査用スタンド
- ・仮固定フレーム・軽量架台
- ・工業用測定器の保持パーツ
- ・アルミフレームの補助部品
◇ 現場の取り組み
設計が固まっていない段階からでも相談可能。「こんな感じで作りたい」というアイデアベースの依頼にも対応できる体制を整えています。工程ごとの外注を避け、設計・加工・塗装まで社内で一貫対応することで、精度・納期・コストすべての面で高いパフォーマンスを発揮。TIG溶接では、薄板ステンレスやアルミの美しい仕上がりも実現しています。
◇ まとめ
パイプ治具の製作は、見た目以上に設計と加工のバランスが問われるもの。「ちょっと作りたい」「図面がなくて不安」といった状況でも、しっかり対応できる工場があることは大きな安心です。
多品種少量のものづくりを支えるパートナーとして、小回りのきく対応力と確かな技術力を持つ治具製作の現場が、製造業にとってますます重要になっています。