
◇板厚と強度設計のバランスで最適コストを実現する方法
ステンレスキャビネットの設計では、板厚の選定がコストと強度の両立において極めて重要です。厚すぎると材料費と加工コストが増加し、薄すぎると強度不足で変形やたわみが生じます。用途に合わせた板厚の選定は、最適設計の基本です。
◇板厚選定の目安と考え方
・側板や背面板:1.2mm〜1.5mmが一般的。補強を入れることで薄板化も可能
・扉:剛性確保のため1.5mm〜2.0mmを使用
・ベースや天板:荷重がかかる部分には2.0mm以上を検討
・内部部品:必要最低限の厚さ(0.8mm〜1.2mm)で軽量化
◇強度を確保しつつ板厚を抑える工夫
・折り返しや曲げで剛性を確保
・補強リブの追加で厚さを変えずに強度アップ
・荷重の分散設計で局所的な肉厚を回避
板厚を適切に設計することで、材料の無駄を省き、製作コストの削減と軽量化が同時に実現します。
オーディーケーでは、使用目的や設置条件に応じて最適な板厚設計を提案し、コストと性能のバランスを取った筐体製作を実現しています。