
◇キャビネット設計で重要な寸法精度と剛性の考え方
ステンレスキャビネットの機能性や組立性は、設計段階での「寸法精度」と「剛性設計」によって決まると言っても過言ではありません。わずかなズレでも、扉が閉まらない・パーツが取り付けられないといった不具合につながります。
◇設計時に重視すべき精度項目
・外形寸法:設備との干渉や設置スペースに影響
・穴位置・取付ピッチ:内部部品との整合性に直結
・曲げ加工後の寸法変化:バネ戻りや板厚による差異
◇剛性確保の方法
・折り返しや曲げ加工を多用して、剛性を高める
・補強リブを追加し、たわみや振動に強い構造にする
・重量物を支える部分にはフレーム構造や二重構造を検討
加工・組立現場では、数ミリのズレが手戻りや追加工の原因になります。そのため、設計段階から溶接歪みや公差、組立順序を考慮した「加工しやすい設計」が求められます。
オーディーケーでは、板金構造の設計経験をもとに、実際の加工精度に合った現実的な寸法設計を支援します。図面通りにつくれる、現場に優しい設計を実現します。