
サイネージやディスプレイ筐体を製造する上で重要となるのが、正確な板金加工技術と、素材に応じた加工対応です。特にSECC材を使用した大型ディスプレイの場合、溶接・曲げ・設計すべての工程で高い精度が求められます。今回は、55インチモニターを搭載するための筐体を製造する流れをご紹介します。
◇仕様
- 素材:鉄
アルミ
ステンレス - ロット:1~100個
- 精度:±0.5mm程度
◇ SECC筐体とは?
SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)は、耐腐食性や加工性に優れており、電化製品の筐体によく使用される素材です。特にサイネージ筐体では、屋内外問わず使用されるため、加工精度と仕上がりが品質を左右します。
◇ 製品詳細
– モニターサイズ:55インチ
– 外形寸法:1200mm × 800mm × 1800mm
– 素材:SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)
– 使用設備:レーザー加工機、NCプレスブレーキ、TIG溶接機、汎用フライス、CAD/CAM
◇ 特長
– アマダ製レーザー加工機(複合機):精密な切断とパンチングを同時に行える
– NCプレスブレーキ(ATC付き):高精度な曲げ加工が可能
– TIG溶接:薄板でも美しい仕上げを実現
– 設計・組立を含む一貫対応
◇ 使用例
– 屋内外のデジタルサイネージディスプレイ筐体
– ショールーム向けモニター展示台
– 工場内の生産管理用モニター装置
◇ 加工方法
まず、設計図面に基づきCAD/CAMプログラマーが加工データを作成します。次に、SECC板材をアマダ製レーザー加工機で精密に切断。その後、NCプレスブレーキで寸法通りに曲げ加工を施します。最後に、TIG溶接で各パーツを組み合わせ、筐体の完成度を高めます。
◇ 取組み
当社では多品種少量生産にも対応し、短納期での納品を実現しています。また、筐体内部の配線設計や、組立工程の効率化にも力を入れています。これにより、コスト削減と品質の両立を図っています。
◇ まとめ
サイネージやディスプレイ筐体の製作を検討中の方は、ぜひ当社の技術力をご活用ください。板金設計から組立まで一貫した対応が可能です。